地盤改良工事(敦賀H様邸)

事前に行っていた地盤調査の結果、地盤改良が必要との結果が出ていたため基礎工事に先立ち地盤改良工事を行いました。

地盤調査の結果から軟弱地盤の範囲がそれほど深くないということが分かっていたため、こちらの物件ではコストや諸条件を考慮して表層改良工事を採用することにしました。

表層改良工事は基礎下の軟弱地盤を掘り起こし、セメント系の固化材を加えて均一にかき混ぜ、締め固めることで硬質で均一な安定層を形成する工法です。今回は1.2mの深さで地盤改良を行いました。北側に隣地があったため、粉塵飛散抑制のためにネットフェンスを事前に敷設したのちに工事に着手し、約2日間ほどで順調に工事を終えました。

表層改良に限ったことではありませんが、セメント系の固化材を使用した地盤改良の問題として取り上げられるのが六価クロムです。六価クロムは発ガン性物質で、土壌汚染対策法で定められた特定有害物質ですが、発生のメカニズムは完全には解明されていません。地盤改良によって必ず発生するというわけではなく、極めてまれに現場の土の特性と混合させるセメント系固化材の相性により、六価クロムが環境基準値を超えて溶出する場合があると言われています。

六価クロムのリスクを完全に避ける方法としては、HySPEED工法やエコジオ工法など、セメント系固化材を用いずに採石を用いる工法があり、当社でも対応しています。ただ、こちらの工法も万能というわけではなく、コスト面や土地条件等で採用が難しい場合もありますので六価クロムについてご説明した上でお施主様の意向を踏まえながら最適な方法をご提案するようにしています。

表層改良を採用する場合には、事前に地質等を確認した上で、セメント系固化材には六価クロム対策品を採用し、施工後には六価クロム溶出試験を実施して問題ないことをチェックするようにしています。

地盤改良工事後には改めて地盤調査を行い、しっかりと強度が出ていることを確認します。

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